リーズナブルに脱毛できるのが当たり前になりつつある今、「脱毛をはじめたい!」と考える人は多いもの。今回は「一刻も早く脱毛を始めたい!」という人にこそ知っておいてほしい、脱毛のリスクを解説します。
目次
知っておこう!脱毛するうえで覚えておきたい3つのリスク
脱毛サロンで脱毛をする場合も、クリニックで医療脱毛をする場合も多少のリスクが伴います。脱毛で起こりやすいリスクは次の3つです。
1.毛嚢炎など、皮膚が炎症を起こすリスクがある
脱毛時に起こりやすいトラブルに「毛嚢炎(もうのうえん)」があります。毛嚢炎は、皮膚の常在菌であるブドウ球菌が毛穴に入り込んでしまうことで起こる炎症です。ニキビのように赤くなったり、黄色い膿を含んで膨らんだり…といった見た目をしています。
特に太い毛を抜いたときにできやすいといわれているので、VIO脱毛などで起こりやすいのが特徴です。
毛嚢炎は、皮膚をきちんと保湿し、清潔に保つことでリスクを下げられると言われているものの、完全に予防することはできません。いくらケアをしていてもできてしまう可能性があることをまずは知っておきましょう。
2.硬毛化・多毛化現象が起こることがある
まれに、脱毛がきっかけで「硬毛化現象」や「多毛化現象」が起こる人がいます。
硬毛化現象とは、その名のとおり毛が抜け落ちたあとに、より太く硬い毛が生えてきてしまう現象です。産毛だったはずの部分が脱毛によってかえって濃くなってしまったり、ほとんど毛が生えていなかった部分から毛が生えてきてしまったり…ということがまれに起こります。個人差はありますが、上腕や背中など比較的産毛に近い部分に起こりやすいようです。
多毛化現象とは、脱毛によってかえって毛が増えてしまうことを指す言葉です。
3.シミができてしまうことがある
脱毛サロンでよく使われている「IPL脱毛」は、エステサロンでも使われているフォトフェイシャルと同じ光を使って脱毛をするというもの。脱毛をしながら肌のターンオーバーを促進してくれるので、「シミが薄くなったかも」と感じる人が多いようです。
ところが、元からあったシミが濃くなったり、新たにシミができてしまったりというケースもあります。
ひとつは、メラニンが浮かびあがることによって濃いシミになったように見えるものです。このケースの場合は、照射を繰り返すうちにかさぶたになって剥がれ落ちてしまうケースがほとんどなので心配する必要はありません。
ですが、まれに肝斑(かんばん)と言われるシミができてしまう人がいます。通常のシミではなく肝斑の場合、照射によってメラノサイトが活性化してしまい、濃いシミのようになってしまうことがあるのです。もしも肝斑ができてしまったら、別の治療が必要となるので注意が必要です。
いざというときのケアがしっかりできるサロン・クリニックを選ぼう
日焼けをしないように気を配ったり、保湿をするなどこまめにケアを行ったりすることで、脱毛時のリスクは軽減できるといわれていますが、リスクを完全にゼロにすることはできません。
脱毛をする前にこういったリスクがあることをきちんと覚えておくと同時に、施術予定の脱毛サロンがトラブル時にどういった対応をしてくれるかもチェックしておくのがおすすめです。医療機関であるクリニックであれば、トラブルが起こった場合はすぐに診察や投薬ができますが、脱毛サロンの場合はそうはいきません。提携しているクリニックがあるかどうかなど、カウンセリング時に確認しておくようにしましょう。
