気になるムダ毛を処理する方法で、思い浮かべる方法はどんなものがあるでしょうか。カミソリ、脱毛クリーム、ブラジリアンワックスなどがありますが、最も効果も人気も高いのが「永久脱毛」です。
一言に永久脱毛と言っても、方法や効果は様々です。ネット上には情報も色々あるため、ホントかウソかわからない情報もたくさんあります。
そんな永久脱毛について、施術後、効果をしっかり実感するための正しい方法や肌トラブルを招かないアフターケア方法について、詳しく解説していきます。
目次
【基本】勘違いしてる人が多い?永久脱毛の定義とは

永久脱毛と言うと、「施術されると一生けが生えてこなくなる」と思われている方がほとんどだと思います。
永久脱毛の定義は、アメリカの団体や機関によって定められており、日本でも定義をそのまま使っています。
米国電気脱毛協会(American Electrology Association)
⇒最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下の状態
米国FDA(Food&Drug Administration)
⇒3回照射後、6ヶ月経過した時点で67%(2/3)以上の毛が減っている状態
実はこのような状態であれば、「永久脱毛」と呼んでも問題ないことになっています。
【確認】ホントに永久脱毛できるのは医療機関だけ!

永久脱毛の定義が定められているため、脱毛の一定期間後に約70%以上の毛が無くなっている状態にするためには、方法が限られてきます。
方法は、医療機関で受けられるニードル脱毛とレーザー脱毛の2つだけです。
こちらの2つの方法は、医師法17条の医業に該当し、医療行為に当たることから医療機関でしか受けることができないのです。
エステ脱毛のCMを見たことがあると思いますが、「脱毛」と言っていますがよく見ると「永久脱毛」とは言っていません。
他に家庭用脱毛器、除毛クリーム、ブラジリアンワックスでも「永久脱毛」とは言ってはいけないことになっています。
「永久脱毛」を名乗るには、一定の基準を必ず超えなければならない、厳しい基準があるのです。
【永久脱毛の方法1】確実に効果あり|ニードル脱毛
永久脱毛することができる2つの方法のうちニードル脱毛をご紹介します。ニードル脱毛は、名前の通り針を使った脱毛法です。
毛穴に針を刺して電流を流し、針から伝わる熱で毛を作り出す細胞の毛乳頭を破壊して、1本ずつ毛を抜く方法です。
毛を一本ずつ確実に処理する方法なので、一回で確実に永久脱毛の効果を実感できる方法です。一回で確実に脱毛効果があるニードル脱毛ですが、施術時にかなり痛みを感じます。
1回に脱毛できる範囲が限られているので、広い部分を脱毛しようとすると時間がかかる方法です。例えば、両ワキの脱毛で1年から1年半ほどかかるようです。
そのため濃い毛が狭い範囲で生えているVIラインや眉毛などの部位に向いている方法です。
【永久脱毛の方法2】効果が早い|レーザー脱毛
次に永久脱毛ができる方法の2つ目としてレーザー脱毛をご紹介します。
レーザー脱毛の特徴は、レーザーを広範囲に照射できるため、広い範囲の脱毛が可能であることと、エステなどでおこなう光脱毛(フラッシュ脱毛)に比べて圧倒的に脱毛の効果を実感できるのが早いことです。
早い人であれば、1回目のレーザー照射から脱毛効果を実感できます。
レーザー脱毛と光脱毛の効果を比較してみましょう。
種類 | レーザー脱毛 | 光脱毛 |
行う場所 | 医療機関 | エステ |
効果 | 永久脱毛 | 減耗効果程度 |
実感できるまでの回数 | 1回目から実感できる | 10回以上 |
レーザー出力 | 強い | 弱い |
レーザーの出力が強いレーザー脱毛が、脱毛効果が高く脱毛できるまでの効果も早いのがお分かりいただけたでしょうか。
【ウソorホント】永久脱毛すると永久に生えてこない?

永久脱毛にまつわる様々な情報がありますが、ウソorホントについて解説していきます。
永久脱毛すると永久に毛が生えてこない? → ウソ(一部ホント)
「【基本】勘違いしている人が多い?永久脱毛の定義とは」でも解説しましたが、「永久脱毛」の定義は、脱毛の一定期間後に約70%以上の毛が無くなっている状態にすることです。
30%の部分は毛が生えてくる可能性があるのです。
ただし、ニードル脱毛やレーザー脱毛で毛根の細胞を全て破壊した場合は、再び毛が生えてくることはないので、「永久に脱毛できた」と言っても間違いはないでしょう。
つまり、脱毛の施術後に完全に毛が生えてこないようにするためには、毛根の細胞を破壊する脱毛法を選ぶ必要があるのです。
【ウソorホント】脱毛サロンでも永久脱毛できる?
脱毛サロンでも永久脱毛できる → ウソ
脱毛サロンで行われている脱毛法は、光脱毛(フラッシュ脱毛)と呼ばれる脱毛方法です。
毛根の細胞に光をあてる方法のため、脱毛のメカニズムはレーザー脱毛と同じですが、レーザー脱毛との違いは、脱毛部に当てる光の強さです。
レーザー脱毛は、毛根を破壊できる強さの光を照射することで、永久脱毛の効果を得ることができますが、サロンでの脱毛は、医療機関以外でレーザー等の強い光を使用した脱毛を行うことは法律で禁止されているため、永久脱毛の効果を得ることはできません。
とは言え永久脱毛じゃないから無意味というわけではありません。
フラッシュ脱毛、光脱毛でも長い期間をかけて何度も根気強く続けることで、濃い毛が産毛のように薄くなり脱毛の効果を実感することはできます。ただし、時間もお金も結果的にかかるためコスパがいいとは正直、言えない方法です。
【ウソorホント】永久脱毛はかなり痛い?
永久脱毛はかなり痛い? → ホント
率直に言いますと「永久脱毛=痛い」です。「脱毛効果はあるけど痛いのは嫌だな」と思うかもしれませんが、効果が高い脱毛法ほど痛みが強いのが特徴です。
脱毛法ごとになぜ痛いのか理由を説明します。
【ニードル脱毛】
痛みはかなり強いです。正直、痛みに弱い方にはおすすめできない脱毛法です。痛みが強い分1回で永久脱毛の効果が得られて、レーザー脱毛のように効果が出るまで施術回数を重ねる必要はありません。
【レーザー脱毛】
レーザー脱毛は、脱毛効果が高いこともあって、それなりの痛みはありますが、ニードル脱毛ほどではありません。医療レーザーは照射レベルを高く設定できるため、毛根の奥までしっかりレーザーの光が伝わり、メラニン色素に反応した熱で毛根を破壊します。
効果は十分ですが、複数回の照射で永久脱毛の効果を実感できます。ニードル脱毛のように一度で永久脱毛にはならないのが特徴です。
【要チェック】こんなことも!脱毛後に毛が生える3つの原因

ニードル脱毛やレーザー脱毛で、永久脱毛の効果を得ることはできますが、体質の変化などでごくまれに脱毛完了後にも毛が生えてくることがあります。
脱毛後に毛が生えてくるのは、主に次のような原因が考えられます。
【原因1】ホルモンバランスの乱れ
【原因2】照射漏れによるムラ
【原因3】硬毛化
いずれの原因も内容を詳しく知り、適切なケアをすることで、毛が再び生えてくることを防ぐことができます。
脱毛完了後に「毛が生えてきたな」と思う時は、3つの原因を疑ってみてください。では、それぞれ詳しく解説していきましょう。
【原因1】一番多い|ホルモンバランスの乱れ
永久脱毛完了後に毛が生えてくる原因で最も多いのが、ホルモンバランスの乱れによるものです。女性の場合、過激なダイエット、食生活の乱れ、ストレスにより体毛が濃くなることがあります。
これは、過激なダイエット、食生活の乱れ、ストレスにより急激にホルモンバランスが変化し、毛根が活性化することで発毛してしまいます。
ホルモンバランスの変化とは、女性ホルモンが減少して男性ホルモンが優位になるor男性ホルモンが過剰に分泌されることです。
体内で男性ホルモンが増加すると男性毛と呼ばれる湧き、陰毛、ヒゲ、おへそ周りの毛が濃くなります。
せっかく永久脱毛で綺麗にしたお肌にポツポツ黒い毛が生えてきた…なんてならないように体調には気を付けたいですよね。
【原因2】凹凸部分にありがち|照射漏れによるムラ
脱毛後に毛が生えてくる原因の2つ目は照射漏れによるムラです。
照射漏れとは、打ち漏れとも呼ばれ、レーザー脱毛の施術の際にレーザーを強く照射する部分に何らかの原因で、レーザーがすべて当たり損ねてしまうことです。
特に皮膚の凹凸部分が多いVIOラインでよく起こるのが照射漏れによるムラの特徴です。
凹凸が多い部分では、皮膚が斜めになっているなどの原因でレーザーがメラニン色素にきちんと当たらずに本来の脱毛効果が得られない場合があります。
VIOラインの毛にレーザーを照射したのに毛がまだらに生えてくることや、2,3週間たってもポツポツと部分的に毛が生えてくる場合は、レーザーの照射漏れによるムラの可能性が高いです。
部分的に残った毛は、再びレーザー照射をして脱毛する必要があります。
【原因3】産毛に起こりやすい|硬毛化
脱毛後に毛が生えてくる原因の3つ目は、産毛の硬毛化です。産毛の硬毛化とは、産毛にレーザーを照射した後に産毛が抜けるのではなく硬くしっかりした毛になる現象です。
硬毛化の原因はまだはっきりとわかっておらず、対処する方法も確立されていません。
現在のところ有力な説が、産毛に十分な出力のレーザーがあてられずに中途半端な出力のレーザーを照射してしまうと、刺激を与えられた産毛が活性化してより強く硬くなるというものです。
レーザーの出力が限られている光脱毛であれば、産毛の硬毛化のリスクは高まります。
毛根を完全に破壊できる出力がだせる医療機関でのレーザー脱毛であれば硬毛化する可能性は低くなるので、安心して施術を受けることができますね。
【必見】永久脱毛だけじゃない?医療脱毛の3つの嬉しい効果

永久脱毛の効果が得られるレーザー脱毛ですが、脱毛以外の効果があることを知っていますか?
レーザー照射はメラニン色素に反応して毛根を破壊するだけでなく、肌にも直接作用することで、美容の効果が得られることがわかっています。
得られるうれしい美容効果は3つ
【効果1】毛穴が引き締まり目立たなくなる
【効果2】ハリ感が上がりピチピチなお肌に
【効果3】薄いしみが消えて透明感のある肌へ
それぞれの効果について詳しく解説していきましょう。
【効果1】もう目立たない|毛穴が引き締まる
脱毛による嬉しい効果の1つ目は、毛穴が引き締まることです。ムダ毛が生えている部分の毛穴は、毛がない部分の毛穴と比べて広がっています。毛が生えているので、毛の太さ分だけ広がっているのですが、太い毛であればあるほど毛穴の広がりは大きくなります。
広がっている毛穴にホコリや皮脂などの汚れ、化粧品などが入りやすくなり毛穴の黒ずみの原因になっています。
脱毛して、毛穴から毛がなくなることで毛穴が引き締まり、今まで広がっていた毛穴の入り口が閉じて。毛穴に汚れが入りにくくなるため、毛穴の黒ずみもできにくくなるのです。
毛穴の引き締め効果が特に高いのは、顔の毛穴です。顔は、外に出ているためホコリも付きやすく、女性であれば化粧もしているので、特に汚れやすい毛穴ですので、そのような理由から脱毛の毛穴引き締め効果を特に実感することができます。
【効果2】ピチピチなお肌に|ハリ感が上がる
脱毛による嬉しい効果の2つ目は肌にハリがでることです。
脱毛のためにレーザーをあてるとなぜ肌にハリが出るの?と不思議に思うでしょう。メカニズムを解説していきます。
- レーザー照射により肌の深いところまで熱エネルギーが届き細胞に刺激を与える
- 肌の深いところにある細胞(真皮幹細胞)に刺激が与えられることで、コラーゲンなどの生成が促される線維芽細胞が作られる
- 線維芽細胞が、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸をつくり肌にハリをもたらす
このようなメカニズムで肌にハリが出てくるのです。
脱毛目的ではなく、肌にハリをもたらす美容目的のためにレーザー照射を受けることが一般的になっているほど効果が高く、多くの利用者の方がいます。
【効果3】薄いシミはおさらば|透明感のある肌へ
脱毛による嬉しい効果の3つ目は薄いしみが消えることです。
レーザーで薄いしみが消えるメカニズムについても解説していきましょう。
- レーザー照射により肌が刺激を受けて、肌が生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)が活性化し、肌の新陳代謝がよくなる。
- 新陳代謝がよくなると、肌の下にある層が徐々に表面に押し上げられる。
- メラニン色素が定着した肌の層が表面に押し上げられて肌の老廃物の垢となって剥がれ落ちる。
肌のターンオーバーは、通常28日周期で行われるので、レーザー照射後から1か月程でメラニン色素が定着した細胞が入れ替わります。
注意したいのが濃いシミには効果がないことです。
濃いシミは、肌の奥深くにメラニン色素が埋まっているため、シミ取り専門ではない脱毛用のレーザー照射では、シミ取りの効果までは期待できません。
【注意】気をつけよう!永久脱毛中は日焼けは禁物

注意してもらいたいのが永久脱毛中は、日焼けは絶対に禁止です!日焼けダメゼッタイ!日焼けがなぜダメなのかというとその理由は「メラニン色素」にあります。
日に焼けるなど紫外線を浴びると、肌が反応してメラニン色素を生成します。先ほどもご紹介した通り、レーザーは、毛根にあるメラニン色素に反応して熱を発して毛根を破壊します。
メラニン色素が、肌にもある状態だと、レーザーが肌のメラニン色素にも反応してしまいます。すると肌にレーザーが反応して、肌に痛みを感じるだけでなく、レーザーの照射が毛根以外にも広がるため十分な脱毛効果が得られなくなります。
さらに脱毛前だけではなく、脱毛後も2週間は日焼け厳禁です。脱毛後の肌はダメージを受けている状態です。
そのため紫外線による刺激をさらに受けると炎症を引き起こしたり様々な肌トラブルを招いたりしてしまうのです。
まとめ|永久脱毛したいならクリニックに通おう!

永久脱毛のウソホントについての解説でした。
はじめは痛みや費用など不安に思うこともあると思いますが、結果には必ず満足できるのが医療脱毛です。
医療脱毛でつるつるのキレイな肌を手に入れて、ムダ毛と毛穴の悩みからおさらばしましょう!
